協会紹介

 ●(協)日本映画・テレビスクリプター協会 とは


スクリプターは他のパートとは違って、一作品に一人のパートです。 
映画会社がスタッフを抱えていたときは、約一年かけて育てていました。 
 
映画会社が自社で制作する事が少なくなりスタッフを抱えなくなり、殆どの人々がフリーランスになっていった背景の中、スクリプターは助手として着くことが無いのでドンドン育ちにくくなっていきました。 
 
各メインスタッフが職能ごとに協会を作って自分達の立場と権利を守るべく活動を続ける一方で、スクリプターはメインスタッフか? という曖昧な時期が続きました。 
監督やプロデューサーが認めた人はメインスタッフの位置に名前があったり、そうでないときもあったり。メインスタッフかどうかは、人によって決まるものでは無く職能としての位置付けと考えられます。                                                                                                                                                            
一人のパートであるがゆえに横の繋がりがなく様々な問題も解決出来ない孤独な職業。 
近代化の波、フィルムからデジタルへと変わっていく中、危機感を募らせた白鳥あかね、堀北昌子が発起人となり、構木久子、鈴賀慶子、梶山弘子に声を掛けて多くのスクリプターに呼びかけることが出来ました。みんな危機感を抱いていたのです。 
1992年に85名のメンバーによる「日本映画スクリプター協会」の誕生でした。 
名実ともにスクリプターはメインスタッフとなったのです。 
 
団体として権利を取得するべく他の協会が法人化を進めるなか、当協会も1997年に「協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会」として法人化を達成しました。 
 
日本のフリーランススタッフの労働条件は世の中から置き去りにされ厳しい状況に立たされています。特に映画界は世界どころかアジアからみても随分と遅れをとっています。 
だからこそ、今まで以上に相互扶助、映職連各協会や関連団体と協力して取り組む取引条件・就業環境の改善や政府・省庁への働きかけは、いっそう重要なものとなっています。 
スクリプターを使わない作品も増えている中、スクリプターや記録を育てることが益々困難になって居ることも事実です。 
一人前のスクリプター、記録を育てる為には映画・テレビ業界全体の問題として取り組んで行く必要があります。 
一人でも多くのスクリプター・記録の方々がスキルアップを目指し、将来の映像業界に希望を持てるように力を合わせていけたらと思います。一人でも多くの人が御参加下さる事を願います。 


                                                                                                                 代表理事        山内  薫
 


余談: 因みにスクリプト用紙を作ったのは…。黒澤明監督と本多猪四郎監督だとのことです。
スクリプト用紙は日本独自の物です。 

ワンカット撮りがメインだった日本の撮り方にはあの方法が合っていたのですね。 

                                                                                           

                                                             

●沿革

1992年4月12日「日本映画スクリプター協会」として発足。
日本映像職能連合(映職連)、メインスタッフ連絡会に加盟 。

協会員の地位向上と相互扶助を目指し、スクリプターの知識と技術を新人に伝承することを目的として設立 。


1997年10月9日法人化し、「協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会」となる。
組合員の相互扶助の精神に基づき、組合員に必要な共同事業を行い、組合員の自主的な経済活動を促進し、且つその経済的地位向上を図ることを目的として活動。現在に至る。
会員数 40名 ・OG会員5名(2023年現在)

●組合概要 

〇法人名:
協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会
〇所在地:
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-14
パンチョスタワー2F
〇電話/FAX:03-3353-1758
〇設立日: 1997年10月9日
〇代表理事:山内 薫
〇顧問弁護士:水口 洋介
〇顧問税理士:緒方 隆幸   遠藤 宏也 


●事業概要

〇共同受注事業:
スクリプター業務を受注、希望に基づき配分し、組合員の経営の安定に寄与する

〇共同購買事業:
消耗品等を共同購買 する。現在スクリプト用紙(ミシン目無し)を販売中。

〇団体協約の締結事業:
要望があれば行う

〇保険の事務代行事業:
こくみん共済coop慶弔共済プランBに加入

〇教育情報事業:
・総会速報、会報(年1~2回)の発行
・ホームページ、フェイスブックでの情報提供
・スクリプター講座の開催(スクリプター志望者や映像関係の学生向け)
・勉強会等の機会を設け、技術の向上・情報交換を図る(組合員・非組合員向け)

〇福利厚生事業:
・懇親会、新年会等(関東・関西)の開催
・組合員葬儀には供花と弔電を、組合員ご家族葬儀には弔電を送る
・各種イベントの招待券などを会員に寄与
・健康診断受診を勧め会員の健康維持に努める 


●賛助会員

学校法人 日本映画大学 
学校法人 東放学園専門学校 

株式会社 IMAGICAエンタテインメントメディアサービス 

株式会社 東映テレビ・プロダクション
株式会社 共同テレビジョン
株式会社 特撮研究所
株式会社 シネバザール
学校法人 東放学園映画専門学校 

学校法人  東京工芸大学

株式会社 オンタイム・ビジョン
Netflixエンターテインメントジャパン合同会社

●他団体との協力

【 日本映像職能連合 (映職連)】

 協同組合 日本映画監督協会 

 協同組合 日本映画撮影監督協会 

 協同組合 日本映画・テレビ照明協会

 協同組合 日本映画・テレビ録音協会   

 協同組合 日本映画・テレビ美術監督協会 

 協同組合 日本映画・テレビ編集協会 

 協同組合 日本シナリオ作家協会 

 一般社団法人 日本映画制作適正化機構


【映像三団体連絡会】
日本映像職能連合
協同組合 日本俳優連合(日俳連)
映画演劇関連産業労組共闘会議(映演共闘)


Japanese Society of Script Supervisors

協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会
〒160-0022
東京都新宿区新宿2-15-14
パンチョスタワー2F
電話/FAX 03-3353-1758

火曜日/金曜日 10:00〜14:00

※上記時間以外のお問合せは、メールにてどうぞ
E-mail: [email protected]